セロトニンについて知る

朝5分の呼吸法

幸せホルモン・セロトニンについて知っていただくために、有田秀穂先生ご著書の「朝5分の呼吸法」からほんの一部をご紹介します。とっても簡単にまとめましたが、「なんだかセロトニンてすごい働きをしている!」と思っていただけるのではないかと思います。

この本は、呼吸とセロトニンの関係についてだけでなく、セロトニンが人の心身に与える影響や脳のしくみがかみ砕いて書かれており、専門家でなくても読みやすく、人生に役立つとてもおすすめの1冊です。※総合法令出版株式会社さんより出版されています。

セロトニンを知ろう

–以下、「朝5分の呼吸法」より–

呼吸法は「幸せホルモン」を呼び覚ます
・呼吸法を行うと、脳内セロトニンが分泌され、脳の働きが変化する
・セロトニンはネガティブな気分をつくる脳システムを制御して、心の状態を明るくする
・セロトニンは「幸せホルモン」。不足すると心身にさまざまな不調が起きる

元気をつくるセロトニンの6つの働き
セロトニンは、人間の営みに関する各種の脳機能に影響を与えています。
① 大脳皮質(思考の領域)に働きかけ、しっかり覚醒させる。
② 大脳辺縁系(心の領域)に働きかけ、不安を形成する神経システムを鎮める
③ 前頭前野に影響を与えて、共感や直感の機能を活性化する
④ 姿勢筋・抗重力筋を支配する運動ニューロンに働きかけ、表情や顔つきをシャッキッとさせる
⑤ 自律神経の上位中枢に働きかけ、交感神経と副交感神経のバランスを整える
⑥ 全身からの痛覚伝導に介入して、沈静効果を発揮する

セロトニン神経を活性化させる三つの因子
・生命活動に直結した「リズム性の運動」(呼吸リズム運動、歩行リズム運動・咀嚼リズム運動)
・グルーミング行動(スキンシップやおしゃべりなど)
・太陽の光

うつ病の原因はセロトニン不足
・セロトニンが過度に不足すると、うつ病を引き起こす
・セロトニン神経を弱らせるものは、「ストレス」「ふれあい不足」「太陽不足」「運動不足」
・現代の生活はセロトニン神経が活性化されにくい

重度のセロトニン欠乏状態は、うつ病や強迫性障害の症状とほぼ重なります。これはつまり、うつ病や強迫性障害の背景には、セロトニン欠乏があるということです。(※躁うつ病を除く。)実際、うつ病や強迫性障害の治療では、SSRI(選択的セロトニン再吸収阻害剤)という、脳内セロトニンレベルを高く保つ薬が使われます。

セロトニン神経を弱らせる2つの大敵
・セロトニン神経を弱らせる2大要因は「疲労」と「ストレス」
・セロトニン神経は、ストレス中枢から直接制御を受ける構造になっている
・積極的にセロトニン活性を行う「攻めの養生」を3か月続ければ、セロトニン神経は回復する

良質な「休み」をつくる夜のセロトニン活性
・睡眠ホルモン・メラトニンの材料はセロトニン
・日中にセロトニンを分泌させてストックしておくことが、良い眠りのカギ
・メラトニンは寝ている間、体内の活性酸素の「掃除」をしてくれる
・ブルーライトはせっかく作られたメラトニンを壊す

心地よいふれあいがストレスを癒す
・オキシトシンは「ふれあい」によって分泌される。ふれあいは「心地よい」が条件
・オキシトシンは、ストレス中枢の興奮を鎮める癒しの脳内物質
・オキシトシンはセロトニンを活性化させる働きがあり、元気もつくる

やる気の源 ドーパミン
・ドーパミンは「快」の刺激で分泌され、それをもっと味わうためのやる気を引き起こす
・夢を叶えるための困難にはストレス中枢は反応しない
・ドーパミンの分泌はループ構造
・依存症はドーパミンの暴走状態

ドーパミンをスローダウンさせるセロトニン
情動のドーパミン神経の細胞は、セロトニン神経から抑制信号を受け取るしくみになっています。セロトニンがしっかり分泌されていれば、ドーパミンの暴走を鎮め、舞い上がりそうになる心を平常心に戻してくれます。

脳内危機管理センター ノルアドレナリン
・ノルアドレナリンは、生命の危機を回避するために心身の状態を整える
・適度な緊張状態では良いパフォーマンスを引き出せるが、過度の緊張状態では逆に動けなくなってしまう
・セロトニン活性で過度な緊張を鎮めて、最良のパフォーマンスを得る
・不快な記憶はノルアドレナリンを刺激し続ける
・ノルアドレナリン神経が暴走すると、強迫性障害やパニック障害を引き起こす
・セロトニン活性は、ノルアドレナリン神経の過興奮を抑えてくれる

呼吸法が偉業を生む!?
・呼吸法をすると直感に関わる脳部位の血流が増加し、活性化する
・セロトニンが活性化すると、大脳の働きが抑えられ、「直感脳」が活性化する
・知力の土台の上に、直観力を働かせることで新しい発見や創造が生まれる

セロトニン活性のためのセロトニントレーニングをやってみたい方は、YUJ SHALAにお問い合わせください。
https://yujshala.com/contact/

さらに専門的に学びたい方は、セロトニンDojoへ
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